0646 < JOI Prelim < Challenges | Aizu Online Judge
問題
長さ $n$ の数列 $\{ a_i \}$ が与えられる.
この数列の全ての長さ $k$ 以上の連続部分列に対し, $k$ 番目に小さい値を紙に書き出す.
紙に書かれた値のうち, $l$ 番目に小さい値を求めよ.
制約
- $1 \leq n \leq 2 \times 10^5$
- $1 \leq k \leq n$
- $1 \leq a_i \leq n$
- $1 \leq l$
- 常に紙には $l$ 個以上の値が書かれることが保証される.
考察
まず数列中の同じ値に対して「左側の方が小さい」と順序付けることで,数列の要素は全て異なると考えることができる.
二分探索を軸に考える.「 $a$ が $l$ 番目以降」というのは「 $a$ 以下の値が $l$ 個以上紙に書かれた」と同値なので,「 $a$ 以下の値がいくつ紙に書かれたか?」,すなわち「小さい方から $k$ 番目の値が $a$ 以下である連続部分列はいくつあるか?」という問題を考える.
「数列の小さい方から $k$ 番目の値が $a$ 以下」というのは「数列に $a$ 以下の値が $k$ 個以上含まれる」と同値.そこで各 $i$ について「区間 $[i, j]$ が $a$ 以下の値を $k$ 個以上含むような最小の $j$ 」を取れば, $i$ を左端とし条件を満たす連続部分列の個数は $n + 1 - j$ 個となる.そして $a$ 以下の個数を保持しながら尺取り法を行うことで, $O(n)$ で全ての $i$ に対する $j$ が求まる.
よって二分探索と合わせると, $O(n \log n)$ でこの問題が解けた.
実装例
Run #4131812 < misteer < Solutions | Aizu Online Judge
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#include <iostream>
#include <algorithm>
#include <vector>
using lint = long long;
void solve() {
int n, k;
lint m;
std::cin >> n >> k >> m;
// (a_i, i)
std::vector<std::pair<int, int>> ps(n);
for (int i = 0; i < n; ++i) {
std::cin >> ps[i].first;
ps[i].second = i;
}
// ソートして座圧
std::sort(ps.begin(), ps.end());
std::vector<int> ord(n);
for (int j = 0; j < n; ++j) {
ord[ps[j].second] = j;
}
int ok = n, ng = 0;
// ok以下がk番目になる部分列の個数>=m
while (ok - ng > 1) {
int mid = (ok + ng) / 2;
lint sum = 0;
int cnt = 0, r = -1;
// 尺取り法 区間[l, r]を見ている
for (int l = 0; l < n; ++l) {
while (r < n && cnt < k) {
++r;
if (r < n && ord[r] <= mid) ++cnt;
}
sum += n - r;
if (ord[l] <= mid) --cnt;
}
(sum >= m ? ok : ng) = mid;
}
std::cout << ps[ok].first << std::endl;
}
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